怒りの感情をコントロールする「アンガーマネジメント」。ハラスメント防止に研修などが盛んに行われています。
アンガーマネジメントを学ぶためにおすすめな本と、そのレビューなどを紹介していきます!
私たちは日々の生活の中で、様々な出来事に対して怒りやストレスを感じています。
怒りを上手く処理できずに爆発すると、自身の負荷になったり周りの人間関係を損なってしまい、生産性が低下したりする恐れがあります。
昨今話題のハラスメントやクレーマーに自身がなってしまわないよう、怒りをコントロールする方法「アンガーマネジメント」が注目されています。
この記事でわかること
・アンガーマネジメントが必要な理由
・アンガーマネジメントを学べる書籍
・アンガーマネジメントのトレーニング
目次
1. アンガーマネジメントとは
アンガーマネジメントとは、ふつふつと湧き上がる怒りをコントロールすることです。
もともとは犯罪者の更生を目的としたプログラムでしたが、現在では企業の研修カリキュラムにも取り入れられるようになりました。
個人の精神衛生を良くするためにも、現在では多くの企業がアンガーマネジメント研修を実施しています。
アンガーマネジメントを身につけることで以下のような効果が期待できます。
期待できる効果
- 自分の怒りを制御するスキルが向上する
- コミュニケーションや意思伝達が円滑になる
- 教育や指導に役立つ
- 視野が広がる
アンガーマネジメントは、自分自身の怒りに対処するだけでなく周囲の人々にも影響を及ぼします。
怒りの感情を出さないようにすることで、周囲とのコミュニケーションがスムーズになる効果が見込めるのです。
これは、子育てや教育など指導の場面においても、伝えたいことを適切に伝えることができるようになります。
良好な人間関係を築き上げることで、生産性や個人の成長を向上させる効果が期待できます。
2. アンガーマネジメントを学べる本3選
目次
- はじめに
- プロローグ
- 人生をイージーモードで生きるために
- 第1章 とっさの怒りを切り抜ける7つの対症療法
- 第2章 怒らない自分をつくる9つの習慣
- 第3章 ムダに怒らない人になる心の持ち方
- 第4章 上手な怒り方の7つのルール
- 付録 実生活に役立てるアンガーマネジメント
読者からのレビュー
- 「超入門」の通り、初めて勉強するためにわかりやすい内容
- ポイントをマンガや図で説明しているので、状況が想像しやすい
- ネットにある情報がまとまったような内容
- 書いてある内容を実践することで、理解が深まる
章の最初と最後にチェックリストがあるため、要点が確認しやすい構成です。
入門書として最初の1冊におすすめ!
目次
- 第1章 なぜ、人は「怒り」にふりまわされるのか?
- 第2章 「アンガーマネジメント」の仕組みを知る
- 第3章 まずは、「なりたい自分」をイメージする
- 第4章 カチン! ムカッ! ときたときの感情の抑え方
- 第5章 記憶することで「怒り」を「見える化」する
- 第6章 自分の中に「怒りにくい仕組み」をつくる
- 第7章 自分の気持ちの「上手な伝え方」を身につける
読者からのレビュー
- 文章がわかりやすく、サクサク読み進められる
- 内容を丁寧に理論的に解説してくれて、解決方法までわかるようになっている
- 他の書籍で勉強したことがある人には、知っている内容が多い
- 日常のコミュニケーションで試したいノウハウなどがある
先程紹介した「超入門」と同じ著者ですが、こちらは初の文庫本。
サクッと読めるポケット図書にどうぞ!
目次
- 第1章 なぜ、いま必要なのか?
- 第2章 怒りはどこから来てどこへ向かうのか
- 第3章 怒りの構造を知ろう
- 第4章 アンガーマネジメントの実践
- 第5章 怒りに巻き込まれたときの対処法
- 第6章 指導の仕方、叱り方
読者からのレビュー
- オリラジのあっちゃんがYouTubeで紹介した本
- 少し勉強した中級者にプラスの情報がわかる内容
- 怒りやトラブルの例が多くあり、思い出すとストレスに感じてしまう
- ビジネスに関する内容が多いため、新社会人や研修におすすめ
YouTubeで紹介されて注目されたということもありますが、それを抜きにして発売された書籍です。
怒りを抑えるトレーニング法など、取り組みやすい内容が紹介されています。
3. アンガーマネジメントで怒りをコントロールする方法
怒りをコントロールするためには、具体的な方法を実践する必要があります。
本で学んだ内容を実際に試してみて、効果を検証してみてください。
以下に、怒りをコントロールするための具体的な方法をいくつか紹介します。
手法1.意識する6秒間コントロール
怒りをコントロールするためには、自分の感情に意識的に向き合うことが重要です。
怒りを感じた際には、6秒間の意識的なカウントを行うことで、静さを保つことができます。
深呼吸をしながらカウントすることで、怒りの感情を抑えることができます。
手法2.怒りにスコアをつける
怒りを感じた際に、その怒りに評価点数をつけることも効果的です。
点数化することで、怒りの感情を客観的に評価することができます。
自分の怒りの経験と相対評価しながら、具体的な点数をつけることが重要です。
例: 「今の怒りは先週の怒りに比べると弱いから5点」「今日の怒りはあの時より強烈だったから8点だな!」
手法3.「〇〇しなくちゃならない」「〇〇すべき」をなくす
怒りをコントロールするためには、自分自身の価値観や理想を柔軟に捉えることが重要です。
完璧主義や固定化された価値観はストレスの原因となることが多いため、自分の中で許容できる限界ラインを定めることが効果的です。
自身の許容範囲を把握し、怒りの基準を明確にすることで、ストレスを蓄積せずに行動することができます。
日々のトレーニング法などについて書かれた本は、これがオススメ!
まとめ
アンガーマネジメントは自己コントロールの技術であり、日常やビジネスにおいて非常に重要なスキルです。
実践に当たっては、自身の感情を客観的に理解して具体的な方法を習得することが鍵となります。
「パワハラ」や「カスハラ」の当事者にならないように、感情コントロールを知ることが必要です。
今回紹介した本はこちら!