左利き用のボールペン、それ自体は存在していません。
しかし、左利きでも使いやすいボールペンは存在しています!
それは、速乾性インクが使用された製品です。
このブログでは、左利きの人が日常生活で直面する不便や工夫、左利き用の製品の現状などをご紹介。
少数派である左利きの人の視点から見た興味深い内容となっていますので、ぜひご覧ください。
この記事でわかること
・左利き用のボールペンのおすすめ
・左利きがどれだけ不便な世の中か
・利き手を矯正されることが減り、認められるようになった
目次
1. 左利きにおすすめできるボールペン3選
1.1 三菱鉛筆 ジェットストリーム 油性ボールペン
ボールペンと言えば「ジェットストリーム」という人も多いのではないでしょうか。
このSXN15007.24では、スプリングチップの採用によりインクの直流を防いだ上で速乾性を高めています!
迷ったらこれ!
1.2 ぺんてる ゲルインキボールペン エナージェル
左利きの人にぴったりのボールペンとして、ぺんてるのインスタグラムで紹介された「エナージェル」。
左利き特有の「押し書き」に対応した速乾性となめらかな書き心地を実現したストレスフリーなボールペンとして紹介されています!
ぺんてる公式アカウントの投稿はこちら。
1.3 ゼブラ(ZEBRA) ジェルボールペン サラサドライ
「ドライ」の名の通り、書いてすぐに触っても汚れないほどの超速乾ドライジェルを搭載!
さらさらの書き心地「サラサ」が、左利きの人にもおすすめできる商品としています。
レビューでは、滑らかさを褒める一方で裏写りしやすいという意見もありました。
2. 日常生活での左利きの不便なこと
字を書くときに手が汚れる
左利きの人がノートを横書きする際には、文字を左から右に書く必要があります。小学生にありがちですが、書いた文字の上に手がかぶさってしまい、手が黒く汚れることがしばしば。また、水性ボールペンを使うとインクが伸びてしまうこともあります。ただし、縦書きの場合は右利きとは違って手が汚れる心配が少ないので楽です。
食事中に肘がぶつかりやすい
左利きの人は食事の際にお箸やスプーンを左手で持つため、左隣りの右利きの人と肘がぶつかる可能性が高くなります。特にカウンター席などで他の人と並んで食事をする場合は、席の間隔に気をつけたり左端の席に座るなどの配慮が必要です。右利きの人からは不思議に見えるかもしれません。
改札が逆側にあるため不便
きっぷやICカードを使用する改札は、利用者に対して右側に設置されています。そのため左利きの人は手をクロスしたり、わざわざ持ち替える必要があります。急いでいる場合などには改札の手前で立ち止まったり、変なポーズになってしまうこともあります。同じく立ち止まっている人を見ると、「あの人も左利きかな?」と気になることがあるかもしれません。
スポーツで優遇されることがある
右利きの人が多いため、スポーツをする際には「左利きの敵」と競う機会が少ないです。左利きであるだけで普段と違う動きで相手を驚かせることができ、特に野球などのスポーツでは「左利きのピッチャー」というだけで特別な扱いを受けることがあります。さらに、左利きのピッチャーは「サウスポー」という特別な肩書きも手に入れることができます。
左利きの著名人を見ると親近感を感じる
左利きの人は、自分と同じような「左利きならではの悩み」を持っていることに親近感を感じることがあります。最近は矯正する教育方針も少なくなっているため、テレビで左利きの著名人を見かけることが増えました。著名人と同じというだけで共感を得ることができるので、嬉しい気持ちになるかもしれません。
以上は左利きの人にとっての日常生活での不便なことの一部です。左利きならではの悩みや小さな不便さが存在しますが、それらを乗り越えながら日々を過ごしています。
3. 左利き用のツールが少ない現状
左利きの人も、日常生活で使う道具や製品は右利き向けのものが主流です。現在の市場では、左利き向けの製品はまだ少なく、需要に対して供給が追い付いていない状況です。以下に、左利き用の製品に関する現状を紹介します。
3.1 左利き向けの商品のニッチな需要
左利きの人口は世界でも10%程度とされており、日本でも約11%と言われています。海外でも同様の比率です。矯正されて右でも使えるように教育を受けている人もおり、左利きは少数派であるため市場においてはニッチな需要です。しかし現在の需要は確実に存在しており、左利きの人が使いやすい製品には今後も需要があると言えます。
3.2 右利き向けの商品の優位性
人口の中で右利きが圧倒的な割合を占めるため、現在の市場では右利き向けの商品が優位となっています。右利き向けの商品の需要が約90%と多いため、メーカーや業者は主に右利き向けの製品を生産・販売しています。そのため、左利きの人は右利き向けの道具や製品を使うことが多くなり、不便を感じる場合もあります。
3.3 左利き向けの製品の増加
近年では利き手を矯正するという文化が薄れてきており、そんな人に向けた商品も増えてきています。例えばハサミや定規・カッター・鉛筆削りなどの文房具は、学校で使うものとして左利き向けのものが販売されています。また、パソコン操作においても左利き向けのマウスが登場したことで、スムーズに操作することができるようになっています。
左利きの人にとって、左利き向けのツールが増えることは大変ありがたいことです。ただし、まだまだ供給が需要に追いついていないため、左利きの人が使いやすい製品を求める場合は、一部の専門店やオンラインショップを探す必要があります。
左利きの人の意見や要望を取り入れた商品開発が進められることで、さらに左利き向けの製品が充実していくことが期待されます。左利きの人が使いやすい製品が増えることで、より快適な日常生活を送ることができるでしょう。次のセクションでは、そんな左利き向けのツールや販売店についてご紹介します。
4. 左利き用の製品を取扱うショップが登場
最近では、左利きの道具を専門に取り扱う販売店が登場しています。一部ですがご紹介いたします。(リンク付)
4.1 左利きの道具店
2018年8月13日にオープンしたオンラインストア。この日はイギリスで「国際左利きの日」に制定されています。
コンセプトは「左ききさんがうれしいお店」です。
同じ想いを感じている人々へのアイテムをセレクトしてくださっているお店です。
4.2 はんどわーく
「自分が道具に合わせるのではなく、自分に合った道具を使おう」
トップページに記載されたこのワード、響く方が多いのではないでしょうか。
こちらもオンラインショップですが、常に左利き用商品の情報を集めておられるので新商品に注目です。
4.3 HANDS
ハンズ(旧:東急ハンズ)のオンラインショップにも、「左利き」でジャンルがヒットします。
文房具やキッチン用品を中心に、大手の雑貨販売店でも見つけることができるのは安心感が高まります。
以上のように、少しずつ左利きが左利きの人向けにショップを展開するという文化が広がりつつあります。
それだけニーズの高まりがみられることに、少し嬉しさがありませんか?
5. 左利きでよかったエピソード
左利きに生まれてよかったと思える瞬間は、意外にも多いのです。
左利きならではの特徴や優位性を生かし、楽しいエピソードが生まれることもあります。
以下は、左利きの人に聞いたエピソードの一部です。
- 特別感を感じる:左利きは少数派であるため、左利きであること自体が特別な感じがします。右利きの人たちに比べて少し特別な存在として認識されることがある。
- おしゃれに見える:左利きは右利きの人とは逆の手で物事を行うため、普段の動作が少し個性的に見えることがあります。その個性がおしゃれな雰囲気を醸し出し、周囲から注目されることがあります。
- アートやスポーツでの優位性:左利きは右脳を主に使うと言われており、創造力や芸術的なセンスが豊かだと言われています。そのため、芸術やクリエイティブな分野で才能を発揮することができます。また、スポーツでも左利きの特徴を活かし、相手を驚かせるようなプレーができることもあります。
- 特殊なスキルを持つ:左利きは右利きとは逆の手で物事を行うため、特殊なスキルを持つことがあります。例えば左で筆を走らせることで、右利きの人にはできない芸術的な筆跡を生み出すことができます。
左利きであることが困難な面もありますが、その一方で楽しい経験や特別な瞬間もたくさんあります。自分の個性を活かし、自信を持って生活していくことができるでしょう。
筆者より
私の家族も左利きです。
知らず知らずのうちに、右利きの社会に不便さを感じながら日々生活を送っているそうです。
出先での座る配置、スープバーのレードルなど右利きでは感じない違和感を教えてもらっています。
ユニバーサルデザインなどもありますが、それぞれの個性を大切にしながらストレスフリーな日常が来ますように。