毎日を過ごす住まいの選択は人生設計の中で非常に重要な決定事項の一つです。
賃貸で過ごすか、我が家を購入するか。
自分自身のライフスタイルや将来のビジョンに合わせて、慎重に検討する必要があります。
このブログでは賃貸と持ち家のメリット・デメリットや生涯コストの比較、それぞれの選択のポイントなどを詳しく解説していきます。
こんな方におすすめ
- 賃貸に住んでいるが、持ち家を考えている人
- ライフプランを検討中の人
- 持ち家の相場を知りたい人
目次
1.はじめに
我が家を持つか賃貸に住むか、それは人それぞれの選択です。
周囲の環境や個々のライフスタイルによって、どちらがより合っているかが異なるでしょう。
ここでは、現在は賃貸派である私がなぜその選択でいるかお伝えします。
住む場所や暮らし方は、私たちの幸福感や生活の質に大きな影響を与えます。
環境の変化や将来のライフスタイルの変化に柔軟に対応できることは、私にとって賃貸の大きなメリットです。
また、持ち家と比べて初期費用が安く、リスクも少ないという点も魅力的です。
現在は都市部までの交通アクセスと家賃の相場を重視した賃貸に住んでいます。
今の住まいで何かに困ったという点は特にありません。
以前の賃貸物件では、隣人の生活音の悩みもありましたが、現在の物件ではそうした問題も起きていません。
しかし、賃貸のデメリットもあります。
管理会社などによる賃貸条件変更や家賃の増加などのリスク。
また、退去の際には原状復帰が必要なため生活には気を遣いながら過ごさないといけません。
一方、持ち家には値段を前提としない優劣評価が無意味になり、長期にわたって住宅ローンの返済が必要となるデメリットも存在します。
次のセクションでは、賃貸と持ち家のメリット・デメリットについてさらに詳しく見ていきます。
2.賃貸のメリット・デメリット
賃貸物件は住宅を借りて暮らす形態であり、さまざまなメリットやデメリットが存在します。
以下では、賃貸のメリットとデメリットをご紹介します。
賃貸のメリット
- 柔軟性の高さ: 賃貸では、住む場所を比較的簡単に変更することができます。飽きたり問題などが発生して住み続けることが嫌になった場合でも、すぐに引っ越すことができます。
- 設備の交換や修理費用の負担がない: 賃貸物件では、設備の故障や修理費用についての負担はオーナーが負担します。また、老朽化や災害による被災時にも修繕などの費用負担はオーナーが行います。
- 固定資産税や都市計画税が不要: 賃貸物件では固定資産税や都市計画税の支払いが不要です。これらの税金は持ち家の場合に発生するものであり、賃貸ではその負担がありません。
- 年収の変化に合わせて住居費をコントロールしやすい: 賃貸では、年収が減った場合などに家賃の安い場所に引っ越すことができます。これにより、住居費の負担を減らすことができます。
賃貸のデメリット
- 内装や間取り、設備などが自由に選べない: 賃貸物件では、内装や間取り、設備などを自由に選ぶことはできません。物件によってさまざまな条件があり、自分の好みに合う物件を見つけ出すことが必要です。
- 一生、家賃の支払いが続く: 賃貸物件では、一生家賃を支払い続ける必要があります。これに対して、持ち家の場合は住宅ローンの完済後は家賃の支払いが不要になるため、経済的な負担が軽減されます。
- 高齢になったとき契約を更新できないことがある: 賃貸物件では、高齢になると契約の更新が難しくなる可能性があります。また、賃貸契約では保証人が必要な場合があり、年を取ると身元保証人が求められるケースが増えるため、頼める人がいない場合には契約の更新を断られる可能性があります。
これらが賃貸の主なメリットとデメリットです。
賃貸を選ぶかどうかは、個々のライフスタイルや将来設計に合わせて検討する必要があります。
3.持ち家のメリット・デメリット
持ち家のメリット
賃貸に対して、持ち家を選ぶことにはさまざまな魅力があります。
- 自分好みの設計:注文住宅にすることで、自分の好みに合わせた間取りや設備を選ぶことができます。また、リフォームも自由に行えるため、自分のライフスタイルや個性に合わせて住空間をカスタマイズできます。
- 経済的なメリット:持ち家には経済的なメリットもあります。例えば、住宅ローン控除を利用したり、団体信用生命保険に加入することができます。また、将来的に売却する際には、一括でまとまった所得を得ることができます。
- 家族の思い出:持ち家では、家族の思い出が家に残ります。子どもの落書きやキズなど、家族の成長の記録が息づいています。子どもが「実家」と呼ぶようになった時には、掛け替えのない思い出となります。
持ち家のデメリット
将来の家庭像に夢が膨らむ中、持ち家にもいくつか課題が存在します。
- 引っ越しの制約:持ち家に住んでいると、簡単に引っ越すことができません。転勤や災害の際には、不動産であるが故の不便さを感じることがあります。
- メンテナンス費用:持ち家では、自分でメンテナンス費用を負担する必要があります。特に屋根や外壁などの修繕は定期的に必要ですが、その費用が自己負担となります。
- 固定費の負担:持ち家では、固定資産税や都市計画税などの固定費が発生します。これらの費用はローンと別に毎年支払う必要があります。
以上が、持ち家の魅力と課題の一部です。
持ち家を選ぶ際には、自分のライフスタイルや将来の計画に入念な経済面を考慮して判断することが重要です。
4.生涯コストの比較
生涯コストの比較には、持ち家と賃貸それぞれの費用を考慮する必要があります。
ただし、生涯コストだけを比較しても一概にどちらが優れているか判断できません。
生涯コストを抑えるためには、適切な予算計画や人生設計が必要です。
これによって持ち家が経済的な選択肢になる場合もあれば、賃貸のほうが費用を節約できる場合もあります。
生涯コストも重要ですが、他の要素も踏まえて総合的に考慮することが大切です。
世帯のライフスタイルや住環境、将来の老後などさまざまな要素を考える必要があります。
生涯コストを比較するためには、標準的なシミュレーション方法が使われることもありますが、持ち家と賃貸は異なる種類の住まいであるため、単純に比較することはできません。
また、地域によっても生涯コストは大きく異なる場合があります。
たとえば、50年間賃貸物件に住み続けた場合の生涯コストを計算すると、家賃やその他の諸費用が考慮される必要があります。
例えば、最初の25年間の家賃が4500万円であり、残りの25年間の家賃が3600万円であるとすると、入居契約時の諸費用が108万円、契約更新料が324万円となります。
これによって、賃貸の生涯コストは8532万円になります。
住宅ローン控除や住宅給付金の適用がないため、賃貸の生涯コストは比較的高くなる傾向があります。
同じ条件で住むことを条件に、持ち家の購入費用と維持コストで持ち家の購入費用を見積もってみるとよいでしょう。
生涯コストの比較はあくまで参考程度に捉えるべきです。
家族や個々の状況によってコストも異なるため、自分自身の状況に合わせて検討することが重要となります。
生涯コストだけでなく、税金や住居費、設備の交換費用、火災保険なども考慮して総合的に判断をすることが大切です。
ご参考までに、シミュレーションのサンプルの記載のある記事も掲載しておきます。
「持ち家VS賃貸はどっちが得?老後に備えて比較、メリット、デメリットを確認」(SUUMO)
5.どちらを選ぶべきか?
賃貸と持ち家、どちらを選ぶべきかは、人それぞれの状況や希望によって異なります。
ここでは、賃貸と持ち家の選択をする際に考慮すべきポイントをいくつかご紹介します。
5.1 ライフスタイルと将来のビジョン
まずは自分のライフスタイルや将来のビジョンとの整合性を考えましょう。
賃貸の場合は、自由に引越しができるメリットがあります。
転勤が多い職業や将来の移動の可能性がある方には適しているかもしれません。
一方で持ち家は、安定した住まいを手に入れることができます。
子どもを育てる環境や将来の老後の暮らしを考えると、持ち家に住むことが望ましい場合もあります。
5.2 財務状況と生涯コスト
自身の財務状況や生涯コストを考慮しても重要なポイントです。
賃貸の場合は初期費用が抑えられるため、経済的な負担が軽いと言えます。
一方で持ち家は住宅ローンや維持費がかかりますが、将来的には資産となる可能性があります。
自身の収入や将来の見通しを踏まえ、経済的な負担を考える必要があります。
5.3 市場の状況と将来性
不動産市場の状況や将来性も考慮しておくべきです。
今後の不動産の価値や需要、周辺環境の変化などを予測し、購入する場合は将来的な評価や投資価値を見極める必要があります。
賃貸の場合は市場の変動によるリスクが少ない反面、将来的な資産形成の可能性が制限される面もあります。
5.4 保険や税金の影響
保険や税金の影響も念頭に置いておくべきです。
持ち家の場合は、住宅ローン控除や固定資産税の特例措置といったメリットがありますが、地震保険や火災保険などの負担も発生します。
逆に、賃貸の場合は家賃負担だけでなく、借り手保険や敷金などの費用がかかることもあります。
これらの要素を総合的に考えることが重要です。
以上のポイントを踏まえ、自分の状況や希望に合った選択をすることが大切です。
賃貸と持ち家、それぞれにメリットとデメリットがありますので、じっくりと比較検討し、将来を見据えた選択をしましょう。
【注意】この文章は参考情報から基本的に源を引かないように記載しています。
筆者より
一人暮らしでは、賃貸を選択することがほとんどだと思います。
結婚などライフスタイルの変化や、将来のビジョン・財務状況・不動産市場の動向・保険や税金の影響などさまざまな要素が重なって総合的に検討する重要な選択です。
自分にとって最適な選択をするためには、自分の状況を細かく分析し、慎重に検討する必要があります。
周りの意見に流されることなく、自分に合った答えを見つけてみてください。